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ヒアルロン酸注入の歴史

ヒアルロン酸の名前の由来

ヒアルロン酸は、1934年に米国コロンビア大学の教授らによって、牛の目の硝子体から初めて分離されました。そのため、硝子体のギリシャ語であるヒアロイド(Hyaloid)と、硝子体に含まれるウロン酸(Uronic acid)から、「ヒアルロン酸(Hyaluronic acid)」と命名されたのです。

注入剤開発のきっかけは「馬」?

1940年代、関節炎を患い、廃馬寸前だった競走馬の関節にヒアルロン酸を注射したところ、レースで勝利を収めたことが大ニュースに。これをきっかけに人体への応用技術の開発が始まったと言われています。

ヒアルロン酸が医学の世界へ

人体を構成する物質のひとつであるヒアルロン酸は、1950年代後半、眼科手術で硝子体の補充・置換療法に用いられて以来、医療の世界で幅広く利用されるようになりました。現在もヒザなどの動きや痛みを改善する関節注入剤のほか、眼科の白内障手術・全層角膜移植術、皮膚の陥没・変形の修復などに有効的に使用されています。

副作用との戦い

ヒアルロン酸は、当初はヒトのさい帯(へその緒)や鶏冠から精製され利用されていました。しかし動物由来であるため、アレルギー等の副作用のリスクがあったのです。そこで近年、連鎖球菌由来の精製した非動物性ヒアルロン酸が医療用として利用されるようになり、アレルギー反応がほとんど起こらなくなりました。

ヒアルロン酸が美容の世界へ

「シワを消したい」――この願いに応える美容治療には、従来コラーゲン注入が使われていました。しかしアレルギー反応を起こすリスクがあることから、いったん皮内テストを行う必要があったのです。しかしヒアルロン酸はアレルギーのリスクが低く、効果が持続する製剤が開発されたことで、1990年代からヨーロッパを中心にアンチエイジング美容への転用が始まりました。

日本の美容医療でヒアルロン酸治療が盛んになったのは、1990年代後半から。そして2000年代に入り、医薬品の審査が厳しいアメリカで各メーカーの注入剤がFDA(日本の厚生労働省にあたる食品医薬品局)の承認を相次いで受けたことから、ヒアルロン酸注入による美容技術が一気に進化を遂げました。

ヒアルロン酸注入の種類